2013年8月13日火曜日

尖閣上陸計画を中止 香港団体「台湾当局から圧力」

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朝日新聞 ニュース 2013年8月13日1時5分
http://www.asahi.com/international/update/0813/TKY201308120475.html

尖閣上陸計画を中止 香港団体「台湾当局から圧力」

 【香港=小山謙太郎】沖縄県・尖閣諸島の領有権を主張し、昨年8月15日の終戦記念日に不法上陸した香港の民間団体「保釣(釣魚島防衛)行動委員会」は12日、台湾の抗議船に同乗して15日に島に上陸する計画を中止すると発表した。
 台湾当局の圧力で抗議船が出港できなくなった、としている。

 同委員会は、香港から12日に抗議船を出港させる予定だったが、漁船として設備に不備があるとして香港政府の海事当局から出港に必要な安全検査証を受けられず、記念日に上陸する計画の中止を8日に発表。
 台湾には2、3人のメンバーを空路で送り、14日深夜に台湾から出港する別の抗議船に同乗させる意向を示していた。

 同委員会は所有する船を修復して再検査を受け、新たに出港日を決めたいとしている。
 ただ関係者によると、操舵(そうだ)室の更新など大がかりな修復を求められており、一定の時間がかかりそうだという。

 出港しても漁船登録されている抗議船は香港近海の航行しか認められておらず、外洋に向かえば香港の水上警察が阻止する可能性が高い。


 中国本土は当局の管理下にあり、いまのところ中国は漁船の尖閣への上陸を認めていない。
 それはもし認めるとすると、中国当局の「やらせ」行為だ、といった国際世論の展開がありえるからだ。
 あらゆるものが管理されている本土ではそういうことになりかねない。
 しかし、市民の自由を認められている香港ではこれができる。
 一国二制度という名目的な建前が生きているからである。
 市民は法の下で自由の行動の権利を有する、というわけである。

 ここで微妙なのは台湾である。
 尖閣諸島は形の上では台湾の下にある。
 中国は台湾は中国の一部であるから、台湾下の尖閣は中国の領土であるとしている。
 つまり、中国・台湾省の管轄する島、になる。
 だからこそ中国は尖閣問題に強く肩入れするわけである。
 このことは逆に、尖閣諸島には台湾が口出しできるということでもある。
 仮にもし台湾が将来中国から独立でもすれば尖閣は自動的に「台湾領」ということになる。
 いま尖閣が紛争状態にあるとき、台湾がなにもせずにいると、台湾としては管理権を放棄したことになってしまう。
 そこで、台湾は尖閣に口出しせざるを得なくなっているのである。
 中国には口出ししにくいが、
 香港がしゃしゃり出ることは台湾としては絶対に阻止
せねばならない。
 なぜなら、香港はニ制度の地域であって、尖閣には何の権利もないからである。
 もしこれを認めるということになると、台湾の尖閣の管轄能力が疑われるという状態を引き起こしてしまうからである。
 面倒なことである、「中国-台湾-香港」という関係は。



【日中の狭間にあって:台湾はどう動くか】



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