2013年9月23日月曜日

日本人に感謝する台湾人…なぜ蒋介石には感謝せず?

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サーチナニュース  2013/09/23(月) 17:47
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0923&f=national_0923_035.shtml

【中国BBS】日本人に感謝する台湾人…なぜ蒋介石には感謝せず?

  台湾人の多くが親日感情を持っているとされるが、多くの中国人にはその理由が理解できない
ようだ。
 中国大手検索サイト百度の掲示板に
 「なぜ台湾人は日本人に感謝するのに蒋介石には感謝しないのか?」
というスレッドが立てられた。

  スレ主は
 「台湾に与えた被害でいえば、蒋介石よりも日本人のほうがずっと大きいはずで、
 台湾への貢献でいえば、日本による50年の統治でも中国と台湾の生活レベルは変わらなかった。
 それに蒋介石は発展した経済を導入したのに、なぜ日本人には感謝して蒋介石には感謝しないのか」
と質問した。

  中国のネットユーザーからは問題の核心をつく意見もあり、
●.「蒋介石は災いをもたらした張本人」、
●.「二二八事件を知っているか? 台湾人と国民党との間で起きた矛盾だ」
などのコメントがあった。

  指摘のあった二二八事件とは、闇たばこを売っていた女性に対して取締役人が暴行を働いたことに端を発する本省人と外省人の抗争だ。
 数万人の死者・行方不明者が出たと言われており、日本統治時代に高等教育を受けた台湾のエリート層が次々と逮捕・投獄・拷問され、その多くは殺害された事件だ。

  同様の指摘をするコメントはほかにもあり
●.「もともと台湾人は祖国が来たと中国軍を喜んで迎えたんだよ。
 ところが30年にわたって台湾人を殺した。
 日本人に殺されるならまだ理解できるが、同胞に殺されたんだぜ。
 祖国に戻ったのに、日本の植民地時代よりも苦しい日々になったんだ」
という説明があった。
 台湾人の心情を良く表現したコメントと言えるだろう。

  実際、日本統治時代のインフラ整備はその後の台湾経済発展の基礎になったと言われている。
 そして不正の少なかった日本の統治を体験した台湾人にとって、国民党が来てからの治安の悪化や役人の著しい腐敗は受け入れがたいものであり、当時の人びとは
 「犬去りて、豚来たる」
と揶揄(やゆ)していたという。



サーチナニュース  2013/09/28(土) 19:27
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0928&f=national_0928_034.shtml

台湾人の民度が高い理由は…日本の植民地支配か=中国版ツイッター

  香港メディア鳳凰衛視の発行する鳳凰週刊はこのほど、中国版ツイッター・微博のアカウントで、台湾の作家・李敖氏の息子とのインタビュー記事を紹介した。

  北京大学に留学していたという李敖氏の息子・李戡氏は鳳凰週刊によるインタビューに対し、
 ●.「中国人は、台湾人の民度が高いのは中国の伝統文化が残っているからだと思っているがそれは違う。
 日本による植民地支配による影響だ」
と答えた。

  李戡氏の主張に対して微博ユーザーからは同意する意見が多く寄せられ、
●.「少なくとも台湾人の衛生習慣は絶対に日本人の習慣から来た」、「
 日本社会の民度を見ればすぐ分かるさ」、
●. 「日本人は嫌いだが、日本人の紀律性や物事に対するまじめさは認める」
など、日本人の影響で台湾人の民度が高くなったと認めるユーザーが多かった。

  また、
●. 「中国人は確かにキレイ好きではない民族だ。
 香港人の衛生観念も英国人に調教された結果だし」
と香港も引き合いに出しているが、それだけ中国の衛生観念は低いということを自覚しているようだ。

  しかし反論するユーザーもおり、
●. 「旧満州は日本に何十年も統治されたのに、今では中国でももっとも民度が低い地域だ。
 だから日本統治と民度は関係がない」
というユーザーがいたが、1960年代から始まった文化大革命の影響は考慮に入れているのだろうか?

  日本が台湾を統治していたのは1895年4月17日から1945年10月25日までの約50年間だ。
 台湾の人びとにとって、日本による台湾統治に対する評価はさまざまであり、功罪いずれも該当する出来事だったことは疑いようがない。
 例えば、日本は台湾の社会インフラを整備し、後の経済発展の基礎を作ったが、台湾人にとっては「占領」は決して愉快な出来事ではなかったはずだ。

  しかし、2009年4月、財団法人交流協会が実施した台湾人の対日意識世論調査によれば、
●.「日本に親しみを感じる」が69%に達し、
●.「親しみを感じない」の12%を大きく上回ったほか、
●.「もっとも好きな国」としても日本が38%で最多となるなど、
現在の台湾人の多くが親日感情を抱いていることは事実だ。