●10日、台湾の馬英九総統は、双十節(「中華民国」建国記念日)の式典において、中国大陸との関係について「国際関係ではない」と表明した。写真は中国国民党中央委員会。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年10月20日 13時50分
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「中国大陸は今でもわれわれの領土」、台湾・馬総統「一つの中国」を強調―中国メデイア
2013年10月10日、台湾の馬英九(マー・インジウ)総統は、双十節(「中華民国」建国記念日)の式典において、中国大陸との関係について「国際関係ではない」と表明した。
台湾関係専門の中国ニュースサイト・台海網が18日付で伝えた。
また馬総統は17日、「中華民国憲法によれば中国大陸は今でもわれわれの領土であり、よって、大陸との関係は国際関係などではありえず、一種の特殊な関係である」と述べた。
さらに馬総統は現在の両岸(中台)関係について、過去60年の歴史上最も安定して平和的な段階であるとの認識を明らかにした。
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台湾国民党がいまだに大陸に未練をもっているということはすごいことだ。
共産党は尖閣問題の失敗でデモ一つ開けない状態になり、新聞記者にマルクス学習をさせたり、インターネット監視要員を増やしたり、反当局的な大学ならびにその先生などに圧力を加えたり、いろいろやって思想的な締め付けを強化している。
ということは、共産党の足元が相当にふらついているということなのであろう。
ではもし、その共産党が傾いたらどうなる。
誰が次の中国の覇者になる。
まず、共産党から独立した解放軍ということになる。
共産党がおかしくなったら途端、解放軍は共産党からの分離独立を宣言するだろう。
もしそうしたら共産党は完全に崩壊に追い込まれ息の音が止まる。
おそらくこの線が一番可能性が高い。
しかし、軍に政治能力はない。
小さな国ならいいが、大陸中国ともなるととても軍隊式の政治では収まりにくい。
とすると、解放軍は共産党に代わって台湾の政治家連中を引っ張ってくるという選択肢が出てくる。
となれば、「中華人民共和国」は「中華民主共和国」に衣替えする。
そして、解放軍は「中華民主共和国軍隊」になる。
「解放軍」とは共産党の党軍の名称だからこれは使えない。
つまり共産党の私軍(党軍)から中国国家正規軍(中国国軍)になる。
この中国国軍、つまり本当の中国軍の傀儡として旧台湾国民党が政権を握るということになる。
中国を掌握するのは、解放軍から国軍へと衣替えした軍隊。
そしてこの軍隊が旧台湾国民党を操って中国を政治支配することになる。
端的に言えば、共産党解放軍と台湾国民党が手を握る、ということである。
そして政治目標は独裁政治から選挙制度に基づく民主政治へ、というわけである。
まあ、こういう線もありうるということの仮定だが。
解放軍は国軍になりたくてしょうがない。
国民党は大陸に帰りたくてしょうがない。
この2つの組織が手を組んでも、単に共産党に代わるだけの独裁政治なら、賞味期限が切れている。
やはり、選挙制度の導入ということをやらざるを得ないだろう。
選挙制度導入への基礎づくりがしばらく続くことになる。
これを担うのはやはり、選挙の洗礼を受けている、台湾政治家しかいない。
そして選挙が行われる。
ということは、限りなくロシアスタイルに近づくことになる。
中国共産党の当面の仕事は、選挙制度が導入できるほどの生活レベルの向上になる。
貧困から抜け出し、国民を都市化して、選挙制度に基づく政治ができるほどに、経済を成長させる。
それが終わったところで、共産党独裁は終了する。
つまり賞味期限切れを迎える。
歴史の流れを追っていくとこういうこともあり得るということになる。
よって、台湾国民党は決して中国大陸を諦めない。
【日中の狭間にあって:台湾はどう動くか】
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